公共下水道 自由ケ丘1号雨水幹線改築工事/いわき市 平上荒川

工事名公共下水道 自由ケ丘1号雨水幹線改築工事 ※管更生工 SPR-SE工法
工事概要・管更生工事(自立管-製管工法) Φ1262mm  L=21.06m
・間詰材注入工 V=8.36㎥
・管内止水工 L=12.3m
施工場所福島県いわき市平上荒川字長尾地内
発注者いわき市
竣工2026年3月

【現場代理人COLUMN】

私たちの生活を支えるうえで、不可欠なインフラである下水道は、今まさに全国的に「老朽化」という深刻な課題に直面しています。ここいわき市においても、昭和50年度前後に集中的に整備された管路が、法定耐用年数である50年を迎えようとしており、従来の「壊れてから直す」手法から、計画的に寿命を延ばす「予防保全」への転換が急務となっています。

こうした背景の中、私が現場代理人として担当しましたのは、市道に埋設された雨水管の機能を健全化するための管更生工事でした。施工範囲は、上流側と下流側のマンホール間に位置する約20mの区間です。今回の既設管は鋼製コルゲート管であり、経年劣化によって構造物としての強度が著しく低下していたため、地下の浸入水処理などの困難な作業を伴いながらの着手となりました。管更生にはいくつかの工法がありますが、今回は既設管の強度に頼らず、更生管自体が土圧や荷重を支える「自立管SPR-SE工法」を採用しました。マンホールの限られた入口から専用の製管機を投入し、高剛性塩化ビニル製のプロファイルを螺旋状に巻き立てていくことで古い管の内側に強靭な新しい管を自立させる、画期的な工法です。

今回の現場は交通量が非常に多い幹線道路であったため、作業はすべて夜間に行われました。暗闇の中での施工において、何よりも優先したのは第三者災害の防止です。作業エリアを昼間のように明るく照らして一般車両の視認性を確保し、同時に住宅街に隣接していることから騒音や粉じんの防止対策も徹底いたしました。また、技術的な完璧さだけでなく、地域との対話も重視しました。着工前には地元区長様への回覧依頼や住民の皆様への丁寧な周知を行い、ご理解をいただくことに努めました。その結果、作業中の苦情などは一切なく、無事故、無災害で工事を施工することができたのは、一重に協力業者の皆さんのたゆまぬ努力と、地域の皆様の温かいご協力の賜物であると深く感謝しております。

完成した管の内側は、かつての腐食した面影はなく、滑らかで力強い「新しい管」が真っ直ぐに続いています。管更生工事は、地上から見てもその変化を知ることはできませんが、こうした地道な積み重ねが、大雨から街を守り、私たちの日常生活を支えています。これからも、いわき市のインフラの未来をしっかりと繋いでいかなければいけないと改めて強く感じた現場でした。